不安な人必見!不安の正体とは⁈解消法についても解説!
生きていると、誰でも不安感を感じることはあるでしょう。
「会社に行くのが不安だ。」
「将来が漠然と不安だ。」
「災害が起きたらどうしよう。」
このような感情が渦巻き、日々辛い思いをしている方もいるでしょう。
本日はそんな「不安」について、まとめていこうと思います。
この記事を読むと、不安がなぜ生じるのかわかります。また、不安にならない方法についても述べています。日常的に不安を感じている方には役に立つでしょう。
不安とは
まず、言葉の定義をみていきましょう。wikipediaによると以下のように示されています。
不安(ふあん、英語: anxiety, uneasiness)とは、心配に思ったり、恐怖を感じたりすること。または恐怖とも期待ともつかない、何か漠然として気味の悪い心的状態や、よくないことが起こるのではないかという感覚(予期不安)である。
不安 – Wikipedia
このように不安とは、心の状態を表す言葉であり「心配」や「恐怖」などの感情のことをいいます。
ストレスと不安の違い
ストレスと不安は一見似ていますが、異なるところがあります。
ストレスとは、ストレス反応が生体に悪影響を及ぼす状態で、怒り、悲しみ、恐怖などが生じている状態等をいいます。
いかに例をいくつかあげてみます。
〈ストレスの例〉
- 歩きたばこをしている人に遭遇し不快な思いをする。(タバコによる刺激)
- 朝寒くて布団から出られずイライラする。(温度による刺激)
- 上司に理不尽なことを言われ悲しくなる。(対人関係による刺激)
ストレスに共通する点は、外部からの刺激により引き起こされているという点です。
ストレス反応には、「〇〇に対して怒りが湧く」という明確な対象があります。
〈不安の例〉
- 大勢の前でスピーチをする際に緊張して動悸がする。
- 明日から新しい仕事が始まるが、職場に行くのが少し怖い。
- 未来を想像すると何となく嫌な感情が湧く。
不安に共通する点は、自分自身の中から勝手に沸き起こるという点です。
不安とは外部からの刺激がなくても生じる実態のない漠然としたものなのです。
では、不安はなぜ生じるのでしょうか。
ここからは不安が生じる理由についてみていきます。
不安の原因① 悩んでしまう
日常生活において、漠然とあれこれと悩んでしまう方は多いでしょう。
- 「給料が低い、どうしよう。」
- 「何か新しいことをしたい、転職するべきかな。」
- 「幸せになれない、どうしよう。」
このような「悩み」は尽きないもので、「どうしよう、どうしよう」と思考を巡らせてしまいがちです。しかし、時間をかけて悩んだ割に何も現実は変わっておらず、ただもやもやと不安だけが残るということはないでしょうか。
こうした問いはすぐに答えが出ないことが多いのです。悩むということは、答えが出ないことに時間とエネルギーを多く使っている状態なのです。
また、悩みの内容をみてみると「結果」を重視していることがわかります。「こうなってほしい」「そうなったら嫌だ」などは、最終的な結果をただ想像しているにすぎません。
このように、答えがでない疑問や結果のみに捉われた思考は、具体的な過程についてなにも触れていません。そのため解決策やどのような行動をすればよいかわからないため、漠然と不安感が起こりやすいのです。
不安の原因② マイナス思考
マイナス思考とは、あらゆる場面において悪い方向に考えが向き、物事を否定的、悲観的に捉えてしまう思考パターンです。
特に、自分にとってよい状況であっても悪い方向に考えてしまうのが特徴です。例えば、成功体験であってもただの偶然と評価してしまう、などがあげられます。
〈マイナス思考の例〉
- 「失敗するに違いない」
- 「どうせうまくいかないだろう」
- 「嫌われたらどうしよう」
このようなマイナス思考が繰り返されることで、自己評価が低くなります。自分に自信がなくなり、自己否定につながってしまいます。日々このような状態が続いてしまうと、不安につながってしまいます。
不安の原因③ 神経症
「全般性不安障害」に該当するものをいいます。
この状態に陥っていると慢性的に不安を感じてしまいます。
全般性不安障害は、精神的な強いショックやストレスなどが引き金となっている場合が多いとされています。
Wikipediaでは以下のように定義されています。
過度で制御できない、多くは理由なき不安のために日常生活に多大な影響を及ぼしている、不安障害の一種である。
全般性不安障害 – Wikipedia Association, American Psychiatric (2013). Diagnostic and statistical manual of mental disorders : DSM-5. (5th ed.). Washington, D.C.: American Psychiatric Association. p. 222. ISBN 978-0-89042-554-1
主な症状としては以下のような状態です。
- 過敏、緊張、落ち着きのなさなどの精神症状の出現
- 筋肉の緊張、息苦しさ、頭痛などの身体症状の出現
このように通常の不安感だけではなく、精神症状と身体症状が出現しているときは全般性不安障害に陥っている可能があります。
不安にならない方法
プロセスで考える
悩むと似た言葉に「考える」という言葉があります。考えるとは、答えを導き出すために頭を使う状態です。これは、「悩む」とは異なり具体的な行動や解決策を導き出します。
いかに例をあげていきます。
〈プロセス思考〉
- 「給料を上げるためには何ができるだろう。」
- 「転職先ではどんなスキルが必要だろう。」
- 「理想の人生にするには、何をしたらよいのだろう。」
上記のような思考からは具体的な行動や解決策を導き出すことができます。プロセスで考えるというのは、結果だけではなく「過程」に着目するということです。理想の結果を得るための「具体的な過程」がみえてくることで、どのように行動すればよいかわかるため不安も生じにくくなるでしょう。
プラス思考
プラス思考とは、物事を前向きに捉えることです。以下のようなメリットがあります。
<プラス思考のメリット>
- 物事を肯定的に捉えることができる
- 物事のプラスの面に着目できる
- 失敗を成長の機会と考えることができる
- 自分自身に肯定的な評価をもてる
- 自己肯定感が高まり自信が湧いてくる
上記のようにさまざまなメリットがありますが、マイナス思考の人がいきなりプラス思考になるのは難しいです。そこで、「プラス思考とマイナス思考のバランスをとる。」というように考えてみてはどうでしょうか。
例えば、何か失敗やよくないことがあったとします。後で「どうして失敗したのか」「次回はこの点を直そう。」と振り返りをします。マイナス思考の状態であれば、ここで反省は終わってしまいます。
しかし、反省は悪い点ばかりに着目することではありません。一部の良い点や成功した点があればしっかり評価することが大切です。
「なぜよかったのか。」「なぜ成功したのか。」
この辺りをしっかり掘り下げることで、プラス面にも多く着目することができます。
最終的に、「結果はよくなかったが、この点は評価ができる」というような決してマイナス面だけではないバランスのとれた評価ができるようになります。
従って、プラス思考は大切ですが「マイナス思考を完全になくす」という極端な考え方ではなく「バランスをとる」という中間な思考をとることで安定した状態を保つことができるでしょう。
ストレスを管理する
ストレス反応は、基本的に自身にとってマイナスとなる刺激により引き起こされることが多いです。ストレスが加わった状態では、家にこもったりプラスになる刺激(遊びなど)をさける傾向があります。従って、マイナスな刺激に対して敏感になってしまい、どうしてもマイナス思考に陥りがちになります。
ストレスは、生きている限り勝手に生じてしまいます。個人的には「解消する」というよりも「どのように向き合うか」というほうが大切ではないかと思います。
ストレスに向き合い、しっかり管理をすることでマイナス思考に陥りにくい状態を目指しましょう。
メンタルクリニックに通う
メンタルクリニックとは、医療機関であり「心」を専門医に扱っています。
最近は社会的にメンタルヘルスへの関心が高まっています。心の健康を大事にすることは、身体の健康に気を遣うことと同じように重要なこととされています。
メンタルクリニックを受診することは以下のようなメリットがあります。
〈メンタルクリニックを受診するメリット〉
- 専門家にみてもらうことができ、自分を客観視できる。
- 外来通院で薬物療法やカウンセリングなどの治療を受けることができる。
- 身近でアクセスがしやすく、仕事をしながらでも通うことができる。
自分のことを客観的にみることは難しいです。他人の視点からみるというのは自分を客観視するための一つの方法です。
また神経症の方は、自ら進んで行動に移すことは難しい可能性があります。行ったことのない場所へ行くこと自体が不安を増強させてしまう可能性があるからです。このような場合は家族や友人など周囲のサポートが大切になってきます。
まとめ
今回は「不安」について述べてきました。不安は自分自身の中で起こる漠然としたものであるため、何が起きているのかわからず悩んでしまう人が多いでしょう。このような状態は、日々の考え方や物事の捉え方による影響があるようです。
生きていくうえで、完全に不安をなくすことは難しいと思います。しかし、少しでも不安になりにくい安定した精神状態を作ることは可能です。
まずはご自身がどのようなフィルターで物事をみているのか、上記を参考に分析してみることをおすすめします。