【腰スッキリ簡単ケア②】夜勤明けにおすすめ。寝ながらできる腰リラックスケア
仕事のあと、ふと「背中が重たい」「腰がこわばる」と感じることはありませんか?
勤務中は座る時間が少なく、ナースステーションでも立ちっぱなし、病室を回って前かがみの姿勢を繰り返す…。
この「立ちっぱなし」が続くと、背中の筋肉(脊柱起立筋)ががんばりすぎて、気づかないうちに硬くなってしまいます。
「ほぐしたいけど、どこまで伸ばせばいいの?」「強く伸ばすと痛くなる…」
そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
実は、疲れた筋肉は「無理に伸ばさないこと」が大切です。
気持ちいいと感じる範囲で力を抜くストレッチこそ、体を回復モードに導く一番の近道なんです。
今回は、自宅でもすぐできる背中の優しいストレッチをご紹介します。
家に帰って「何もしたくない時間」でもできる、理学療法士おすすめの回復メソッドです。
「ちょっと疲れたな」と感じたとき、ぜひ1セットやってみましょう。
なぜ「寝ながらケア」が効果的なの?
仕事の後は、肉体的な疲労に加え、交感神経の高ぶりによって筋肉がこわばっています。
寝ながら行う軽いケアは、体と脳の緊張を同時にゆるめることができるのがポイントです。
重力から解放されることで、腰の筋緊張が緩む
仰向けやうつ伏せで寝転ぶことで、腰の筋肉への負担が軽くなり、自然と血流が改善されます。
「何もしていないのに、腰がふっと軽くなった」ように感じる人もいます。
副交感神経が優位になり、リラックスできる。
寝ながらの姿勢は、呼吸が深くなりやすく、呼吸筋を介して自律神経が整いやすくなります。
副交感神経が優位になり、眠りやすい体をつくる準備にもなるんです。
自宅で寝ながらできる「腰リラックスケア」
ここで紹介するのは、「仰向けでの脊柱起立筋ストレッチ」です。
腰に負担をかけずに、安全に脊柱起立筋を伸ばすことができる代表的な方法です。
<脊柱起立筋のストレッチ>
方法:
①仰向けになり、膝を曲げる
②そのまま両膝を両腕で抱える
③15~20秒キープしたら、ゆっくり戻す
(呼吸は止めずに自然に)
回数:3〜5回
ポイント:
・「腰が伸びて気持ちいい」と感じる範囲でOK
・強く引っ張りすぎなくても、実際の筋肉は伸びていきます。
・膝を抱えることが難しい人は、膝下(大腿部)でもOK
ケアを習慣にするためのヒント
1日の疲れをリセットするには、続けることが何よりも大切です。
でも、「毎日やるぞ!」と意気込むよりも、気づいたときに1回がちょうどいいペース。
寝る前やお風呂あがり、短時間でも体をいたわる習慣をつくることで、疲れの溜まりにくい体へ変わっていきます。
「やらなきゃ」ではなく、「やると気持ちいいからやろう」。
そんな小さな積み重ねが、未来のあなたの体を守ります。
今日できる簡単ケアをやってみたら、次は「もしもの時の正しい対応」もチェックして、腰を守る習慣を完成させましょう!
👉「ぎっくり腰になったら安静だけでOK? 正しい対応3ステップ」を確認する。
